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人生は20代で決まるのレビュー

 「人生は20代で決まる」は20代について語った本ではなく、20代に語り掛けてくる本です。読み手は20代か30代以降かで、自分に語りかけてくると焦るか、もっと20のうちにこうしてればよかったと後悔するのでしょう。僕は20代なのでこの本は自分語り掛けてくる感覚がしました。

 この本は仕事、恋愛、脳と肉体の3部構成となっています。第1部の仕事ではゆるいつながりこそ大事だという意見が印象に残りました。似た者同士だと確かに居心地がいいけど共感以外のものを与えることはない。けれどゆるいつながりは排他的な集団が持っていない突破口になりうる。新しい人脈ができ、未知の事柄に対する懸け橋になるというのです。

 第2部では恋愛について語っています。この中で僕が面白いと思ったのは2人のカップルはパーソナリティーが似ているほど関係に満足しているという研究があることです。ビックファイブというパーソナリティー分類法があります。このモデルは人の社会とのかかわりを開放性、誠実性、外向性、協調性、神経症傾向の5に分けています。これらの要因は出生時の状況や遺伝的、その他の生物学的影響によって半分は決まっているといいます。相手のパーソナリティーを知り違いに橋をかけようと努力することが大切だそうです。

 第3部では脳と肉体について語っています。妊娠する確率は年齢をとるにつれ減少するといいます。なので早いうちからパートナーと子供について話し合うことが重要だといいます。僕がこの章で印象に残ったのは自信はどこから来るかです。簡単な仕事ミスをしない仕事では自信にはつながらない。挑戦的な内容を達成した経験が自信をつける。この内容に僕は感銘を受けました。

 この本には他にも参考になる話があるので気になったら読んでみることを勧めます。