mihai’s blog

本のレビューをメインに活動してます

「the four GAFA 四騎士が創り変えた世界」のレビュー

 こんにちは。この記事では「the four GAFA 四騎士が創り変えた世界」の大まかな内容と僕がこの本を読んだ感想について書いていきたいと思います。

 本書が出てからいろんな変化がありました。GAFAの一角を占めるフェイスブックは2021年10月に社名をメタに変更しました。なのでGAFAという言葉はこれから使われなくなるかもしれません。しかし、本書の分析は今でも有益なものだと思います。

 早速内容を見ていきましょう。本書によるとGAFA(以後四騎士という)に共通する成功のための要因があるという。①商品の差別化、②ビジョンへの投資、③世界展開、④好感度、⑤垂直統合、⑥AI,⑦キャリアの拍付けになる、⑧地の利の8です。

 では、第五の騎士となるものはだれか。今あげた法則を当てはめて考えてみます。

アリババについて見てみましょう。アリババは小売会社だ。アリババが四騎士と並ぶ世界的企業となるには何が足りないか。アリババのビジネスの80パーセントは中国で行われており、自国の市場以外にも拡張していく必要がある。

 アリババはビジョンへの投資が足りていない。不可解なガバナンスが共感を生みにくいらしい。アピールできることは好調に成長しているくらいだ。四騎士に並ぶにはそれでは足りない。

 AIの活用についても問題がある。データの機密性の問題から、AIのデータの活用が制限される可能性がある。

 本書の10章ではGAFA以後に求められるマインドセットについて述べている。特に気になったものについて取り上げてみようと思う。

 私たちはデジタル社会の発展と共に、どこでも働けるようになったと思いがちだ。しかし、富、権力、情報、チャンスは大都市部に集中している。世界のGDPは大都市で80パーセント生み出されている。世界的な大都市、スパーシティにたどり着くことが成功の最大の証になるだろう。

 成功者に助けを求める。自分より若い者を助けることも重要だ。大きな成功を収めている人は、自分は何で足跡を残したいかという問いに考える余裕がある。その中には人を助けるということも入る。なので成功者に頼むと助けてくれる可能性がある。

 自分より若い人を助ける癖をつけることが大事だ。種を多く巻いていればいつかは報われるかもしれない。それにいい気分になれる。

 最後の第11章では、少数の勝ち組がそれ以外の大多数を支配する未来が来ると警鐘を鳴らしている。四騎士は合計で41万8000人の社員を雇用している。四騎士の公開株式の価値の合計は2兆3000億ドルです。この価値は人口6700万人のフランスのGDPに匹敵する。これは非常に少ない人が多くの富を独占していることを示しています。私たちはあれだけの大企業なら雇用も多く生み出していると思いがちだが実際は違う。

 ここからは僕の感想について書いていこうと思います。本書を読んで思ったのは人とのつながりがこれからの時代大切になってくる。なので人との紐帯大切にしようと思いました。